【豊臣兄弟!】あの“迷い”は史実の豊臣秀長への布石——なぜ小一郎は戦に向かった?直が突きつけた問い (6/9ページ)

Japaaan

志のないものは失せよ。」と信長。

個人的には、そこで目が覚めたように瞳を輝かせて「は!命をかけて戦います!」とはならない小一郎が、のちの秀長らしくて好きでした。

逆に、小一郎の瞳には、“侍というものに対する怒りと失望”が灯ったような。

「ああそうかい。侍なんぞこっちから願い下げじゃ」と呟いて、立ち去る小一郎。村を出たときの「侍になるぞ!お〜!」という希望や夢が急速に萎んでいくのがみえました。

その帰り道、城戸小左衛門にばったり会います。「どけ!」と怒鳴られても無視する小一郎。「その木彫りのお守り御利益はありますか」といきなり聞きます。(実はそのお守りは父親のもので小左衛門に盗られた?)

「御利益はある、もらいもんだが」と言いつつ、おのれの自慢話をして父親の悪口を言う小左衛門に、笑いながら「あまりにもブサイクなお守りなのであなたさまにお似合い」と、強烈な喧嘩をふっかける小一郎。

“侍”というものにうんざりし過ぎてヤケになったようにも見えます。

小一郎は、以前、戦の準備をする年配の家臣に小左衛門が「俺は戦でたくさん殺している。お前と俺とではどちらが役になっているか?」とすごく威張り倒していた場面を見ています。

小左衛門は「父の仇」と言うだけではなく、「殺傷能力だけが自慢の威張り倒す嫌な“侍”」という認識もあったのでしょう。

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