「住みたい街」から「誇れる街」へ、初の全国調査で見えた自治体評価の“真の尺度”――中央区と高槻市が上位に入った納得の理由 ~シビックプライドランキング発表~ (2/3ページ)
同時に、佃や人形町といったエリアに根付く伝統的なコミュニティや文化を尊重し、新旧の住民が共存できる環境を維持している点も、高い評価に繋がっている。都市としての圧倒的な利便性を持ちながらも、一歩路地に入れば人情や歴史を感じさせる「暮らしの体温」がある。この多面的な魅力が、住民の「この街に住み続けたい」という強い肯定感を生んでいるようだ。
中央区と並び、今回の調査で大きな注目を集めたのが、総合3位にランクインした大阪府高槻市だ。
大阪市と京都市の中間に位置する高槻市は、古くから典型的なベッドタウンとして発展してきた。注目すべきは、並み居る政令指定都市の主要区を抑え、中核市である同市がトップ3に食い込んだということだ。この「大躍進」の背景には、住民の意識を「単に寝に帰る場所」から「誇りを持って過ごす場所」へと変容させた、戦略的な取り組みが浮上している。
高槻市は近年、JRと阪急の2路線が利用可能という高い交通利便性を土台にしつつ、安満遺跡公園(あまいせきこうえん)に象徴される大規模な緑地空間の整備や、「将棋のまち」としてのブランディングなど、街の個性を明確にする施策を次々と打ち出してきた。