【豊臣兄弟!】桶狭間の戦いで何をした?史実で追う藤吉郎・小一郎の“裏の働き”の真相 (2/8ページ)
まるで六角家の大軍が駆けつけたかのように見せかけた、というのです。
稀代の人たらしといわれる秀吉(藤吉郎)。NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
もっとも、『絵本太閤記』は講談色の強い物語で、描かれている出来事の多くが創作であることはよく知られています。この逸話についても、史実とは考えにくく、作者の想像によって生み出されたものと見るのが自然でしょう。
それでも、「秀吉(藤吉郎)ならやりかねない」と思わせるだけのリアリティが、この話にはあります。
実はその背景には、藤吉郎が故郷・中村を飛び出してから信長に仕えるまでの、いわば“謎の時代”が存在しているのです。
藤吉郎の“謎の時代”を探る。今川家の情報に通じた理由藤吉郎は信長に仕える以前、今川氏の家臣だった飯尾氏の配下にあたる、頭陀寺城主・松下之綱に仕えていたと伝えられています。
この之綱からはなかなか目をかけられていたようですが、何らかの事情があって松下家を去ることになったようです。
こうした経緯から、『武功夜話』には、「秀吉(藤吉郎)は駿河や三河の事情に通じていた」と記されているのです。
もっとも、この『武功夜話』は史料としての信頼性が必ずしも高いとはいえません。