【豊臣兄弟!】直の願いは生き続ける…小一郎が誓った“直が見たかった世”は「平和令」の伏線か (4/9ページ)
このドラマの根底に流れる『命』の重さを改めて感じる場面だったと思います。
直の父が小一郎に伝えたかった「賭け」とはオタクキャラで戦好きで変わり者の竹中半兵衛が、自らオファーした「三顧の礼」に応えて、調略に成功した瞬間。「うほほっ!」という感じでめちゃくちゃ顔に出る蜂須賀正勝も藤吉郎も、顔に驚きと歓喜の表情を浮かべたのに。小一郎は表情を失ったままでした。
美濃三人衆も味方に引き入れ大手柄をたてた小一郎は、直の墓参りに訪れます。ずっと忙しくしていたので、初めて墓に向き合ったのではないでしょうか。
故郷の中村にいたとき、直が小一郎に用事を頼んでは紐に付けた小銭を渡していましたね。前回、墨俣砦作りに出向く小一郎に、その小銭付き紐でおにぎり包みを結び渡していました。その紐付き銭と包みの布を墓前に置き、自分の刀を置く小一郎。
「手柄を挙げて褒美ももらったけれど。それがなんじゃ。まったく嬉しいとは思わん」「もうどうでもいい、お前がおらんのやったら。わしも少し休みたい」と、力無く報告します。そこに登場したのが、直の父親・坂井喜左衛門でした。
「死ぬんか!それとも侍をやめるってことか!」と声をかける喜左衛門に土下座して、直を守れなかったことを詫びる小一郎。「やめい!鬱陶しい。銭をよこせ!」という喜左衛門の言葉に当惑する小一郎。
喜左衛門は、小一郎を責めにきたのではありませんでした。実家に戻ってきたときに交わした、『娘との賭け』を伝えに来たのでした。
「無駄な殺し合いを無くす世」に賭けた直に誓う喜左衛門は、直と酒を酌み交わしつつ語り合ったときのことを小一郎に教えます。
酌をする直に「で?何が望みじゃ?お前が酌をするときは必ずおねだりをするときじゃ」という父。
小一郎との結婚を許してくれた父に「祝言に来て欲しい」と頼む直。「結婚を許したからもういいだろう!」と嫌がる父に食い下がります。