『豊臣兄弟!』第9回、あの“謎の武将”は誰だ?斎藤龍興の家老・長井隼人正道利の正体【前編】 (5/5ページ)
当時は名前に用いる字が血縁関係を示す場合が多かったことから、「道利」という名が正しいのであれば、藤左衛門家の「長弘」「景弘」との直接的なつながりはやや弱いといえます。
むしろ後斎藤家の道三は実名を「利政」と称し、義龍も当初は「利尚」と名乗っていました。このことから、「道利」という名は道三の一族である可能性が高いと考えられるのです。そして道三は、道利を庶子扱いとして長井姓を継がせ、斎藤姓は嫡男の義龍に継がせたのではないでしょうか。
このようなことから、道利が道三の長男であったとすれば、龍興の時代になり衰退していく後斎藤氏を最後まで見捨てず支え続けた理由も説明できるのではないでしょうか。
では【前編】はここまで。【後編】では、斎藤義龍・龍興の時代に道利がどのような役目を果たしたのかについて迫っていきます。
※参考文献
横山住雄著『斎藤道三と義龍・龍興』 戎光祥出版
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