『豊臣兄弟!』“悪役” 松永久秀(竹中直人)は本当に東大寺大仏を焼いたのか?史料から見えた真実 (5/6ページ)
大仏焼失直後、久秀の使者が東大寺を訪れる。寺側は当然、謝罪と考えた。だが、伝えられた言葉は驚くべきものだった。
「寺中の金銀米銭、悉く借り申す」
そして東大寺の財宝は残らず徴発された。東大寺は久秀を「積悪の主。前代未聞」と記す。この戦禍と久秀の所業は、すでに衰えつつあった東大寺の勢いに大きな打撃を与えた。
こうして、「大仏を焼いた男」という罪名は、松永久秀に刻みつけられていったのである。