『豊臣兄弟!』“悪役” 松永久秀(竹中直人)は本当に東大寺大仏を焼いたのか?史料から見えた真実 (1/6ページ)
NHK大河『豊臣兄弟!』第11回「本圀寺(ほんこくじ)の変」において、ついに本格始動を開始した我らが悪役・松永久秀(演:竹中直人)。摂津芥川城にて、織田信長(演:小栗旬)に挨拶に訪れた久秀は、2回にわたり刺客に襲われた。
『豊臣兄弟!』小一郎の“僧侶の変装”や説得は史実?「本圀寺の変」の実際…第11回振り返り・解説「さすがは将軍を殺した男だ。」と高笑いをみせる信長に、「身に覚えがない事でございます。」と答える久秀。
「まなざしで探り合うような、何を考えているのか分からないような、無言の“間”を大切にしています」とインタビューの中で語っている竹中。(『NHK大河ドラマ・ガイド 豊臣兄弟! 前編』より)
その言葉どおり、感情の起伏が激しい小栗・信長と、かつて二度にわたり豊臣秀吉を演じた“大河レジェンド”竹中・久秀による、息詰まる名場面であった。
将軍・足利義輝殺し、そして東大寺大仏殿放火による大仏焼失。久秀は歴史上、極悪人として描かれることが多い。近年、義輝殺害の現場にはいなかった可能性が高いことが明らかになってきたが、では大仏を焼いたのは本当に久秀なのだろうか。
その点を、文献史料から考察してみたい。
