かつて「タバコ」は神聖な植物であり“万能薬”だった…人類史に刻まれた知られざる役割 (3/6ページ)

Japaaan

メキシコのパレンケ遺跡の神々(イメージ、フォトAC)

西洋にもたらされたのは1492年、コロンブスがサン・サルバドル島のアラクワ族に遭遇したことが始まり。

彼らの友好のしるしとして贈った物の中に、乾燥タバコの葉があったとされています。
先住民がタバコを薬として使う習慣が、疫病に喘いでいた当時のヨーロッパで「病を治す薬草」として大きな注目を集めました。

スペインの医師ニコラス・デ・モナルデスが1571年に著書を出版。自ら栽培・研究した結果をもとに、タバコを「万能薬」として推奨。これがベストセラーとなり、タバコが薬草として信奉される決定的なバイブルとなりました。

まずは宮廷から喫煙の習慣が流行しました。その頃はいわゆる煙管(キセル)と同じで、パイプにタバコの葉を詰めて吸うのが主流。しかし、フランス宮廷ではルイ13世が「鼻から煙を出すのは下品だから禁止」とのお触れを出したことから、粉末を鼻から吸う「嗅ぎタバコ」が流行します。しばらく嗅ぎタバコは貴族の象徴的な携行品になりましたが、フランス革命後、庶民の喫煙習慣であるパイプが一般的なものになります。

その後フランスでナポレオンが登場し、ヨーロッパを征服した過程で、スペインで主流だった葉巻を持ち帰るとその手軽さから流行し、西洋全体に広がります。

時代が下がると更に安価で手軽な紙巻きタバコが登場し、20世紀中頃から主流となり現在に至ります。「パイプ→葉巻→紙巻き」という流行の変遷をたどったわけですね。

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