朝ドラ『風、薫る』梅岡女學校のモデル「看護婦養成所」とは?りんと直美が目指したトレインド・ナースを史実から考察 (4/9ページ)
「クリミアの天使」ナイチンゲールを彷彿させる捨松
「クリミアの天使」と呼ばれたナイチンゲールは、さまざまな名言を残しています。
「自然は病人を癒やし、看護師は自然を助ける」
看護というものの本質を表現した名言。看護師の役割は病気を直接治すことではなく、患者が自然に回復できる最良の環境を整えることにある……ということです。看護における「清潔な環境を整える」ことを大切にしていた彼女らしい言葉です。
一ノ瀬りんのモデル・大関和も、このナイチンゲール方式に基づき、病室の丁寧な清掃と換気、患者の体や衣服の生活など環境を徹底的に整えて、感染者や死者数を抑えることに成功しています。
さらに、ナイチンゲールの「女性も男性と同じように、社会に貢献する能力を持っている」などの言葉も印象的です。
19世紀に厳しい性差別に抗いながらも、女性の社会進出を強く訴え続けた女性らしい力強い言葉で、閉鎖的な時代に人生を切り開いていく女性たちの憧れと模範になったそうです。ドラマ中の大山捨松を彷彿させますね。
実際、捨松は米国の大学卒業後、ニューヘイブン病院の看護婦養成所で学び資格を取得しているので、当然ナイチンゲールの看護や思想を学び、その信念に共感したと思います。