小林製薬紅麹事件研究解説 誤った正義感が紅麹市場を破壊したFDA裁判・食薬区分25年の歴史と、企業名公表プロセスの開示請求 薬系研究者・役人の視点で考察 (4/8ページ)

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 私の推測では、厚労省の役人またはそれに近い有識者が、「これを機に紅麹サプリメントの市場を実質的に壊滅させることで、25年間の不作為を解消しようとした」のではないか。法的根拠のある規制措置ではなく、企業名公表という「社会的制裁」を用いることで、市場から排除しようとしたのではないか。
3(2) 自主点検の設問がモナコリンKを意識していた
 自主点検の条件①「小林製薬の3製品に使用された紅麹と同じ小林製薬社製の原材料を用いて製造され、かつ1日あたり100mg以上の紅麹を摂取する製品」という設問は、表面上は汚染物質(プベルル酸)の有無ではなく、紅麹原料の投与量を基準としている。
 この設問設計は、実質的に「機能性表示食品のコレステロール低下標榜製品」、すなわちモナコリンKを高濃度含有するサプリメント類を狙い撃ちにしているように読める。紅麹の食品としての多様な用途(醸造・着色・発酵食品)を知っていれば、「1日100mg」という閾値がいかに的外れかはすぐに分かる。しかし、もしその設問設計者が「モナコリンKを含む機能性サプリメント」を排除することを意図していたとすれば、一定の論理的一貫性がある。
 すなわち、自主点検の設問は、プベルル酸汚染事案の解決ではなく、「紅麹の食文化」を知らない(あるいは意図的に無視した)薬系発想による、紅麹サプリメント全般の排除を目的としていた可能性がある。3品目以外の紅麹食品事業者まで一括して公表対象としたのは、その証左ではないか。
3(3) 現在も続く「安全ではない」表記
 もし真の目的が「プベルル酸汚染製品の回収」であったならば、汚染のなかった事業者の実名公表はとっくに解除されているはずである。しかし現実はそうなっていない。
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