朝ドラ【風、薫る】どこまで史実?忠実に再現された手術シーンが話題…白衣も手袋もない明治時代の病院描写 (7/9ページ)

Japaaan

田代義徳「本邦に於ける外科学二十五年の回顧」『刀圭新報』では、ドイツ人医師のユリウス・スクリバ先生(※)の手術に関する記述に、「手術室の消毒は主に石炭酸スプレーで稀に硫黄の燻蒸をやった。」とあるそうです。

この手術のシーンはかなり正確に再現されていると評価する声があがっていました。

※ユリウス・スクリバ:ドイツの外科医。1881年7月6日から東京大学で外科、皮膚科、眼科、婦人科を教えた。和泉千佳子の実在のモデル、三宮八重野(アレシーア・レイノア)の乳がん手術を行なったとされる。

熱で気化した石炭酸を手術の際に噴霧する『石炭酸噴霧器』NHK朝ドラ『風、薫る』公式サイトより

大きな手術をする患者に寄り添うりん(大関和)

現在の手術を経験している者にしてみると、この時代にどれほど手術をすることが怖かったことか。千佳子の乳がん手術の成功率は20%。しかも、乳房を切除するという大きな手術。

手術の恐怖・乳房を摘出することの恐れ・了後への不安・夫への遠慮など、胸中に渦巻いていたのではないでしょうか。診察も、男性医師たちや夫の前で着物を脱ぎ乳房を曝け出すのは、恥ずかしく誇りも傷付きます。

さらに、看病婦たちは「何の薬?」と聞いても「医師に言われただけ」と答えるし、お茶の淹れ方はガサツ、換気のため窓を開けているのにガンと閉めるし……すべてが癇に障り「病院を出ていく!」という、千佳子の気持ちはわかります。

けれど、当時の看病婦たちは、プロの看護学を教えてもらっていません。

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