朝ドラ「風、薫る」遊郭の“やり手婆”とは?看病婦・須永ヨシが知る明治時代の女郎の地獄 (6/10ページ)

Japaaan

身持ち、行儀などのしつけなども教えて、遊女たちを厳しく躾けるのも仕事です。また、客と遊女との間を取り持ったり、部屋のとりさばきなども行っていました。

昔の社会や風俗などの記述がある『世事見聞録』によると……

「やり手婆(遣手婆)」は、

〜売女を責め遣ふ事、先づ心の懈怠起らざるやうとて、常々食事をも得と給べさせず、夜の目も眠らで客の機嫌をとるやうにと、時々に改め、もし眠りたる体か、又は愛敬の宜しからざる体の見ゆる時は、厳しく叱り責むるなり〜

とあります。

わかりやすく意訳すると……

「やり手婆は、売春婦の仕事ぶりを指導・監督すること。まずは、怠け心がでないように、日常的に食事は満足に与えず(贅沢はさせないという意味も)、夜遅くまで客の相手をさせ、時々、様子を見に行って注意する。もし居眠りしていたり客に対して愛想がなかったりしていたら、厳しく叱りつけた」

というような内容。

いずれにしても、幼い子どもから年長の遊女までの総監督をしていたようです。のんびり優しくしていたらできない仕事でしょう。

足抜けしたり心中に失敗したりした女郎を折檻するのは、妓楼の女房や遣手婆の仕事。ヨシは捕まって折檻される女郎を見てきたのかもしれません。

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