朝ドラ「風、薫る」遊郭の“やり手婆”とは?看病婦・須永ヨシが知る明治時代の女郎の地獄 (8/10ページ)

Japaaan

そして、男性患者の両親は、「うちの息子を死に追いやった女郎は許せん」と大暴れ。「うちの息子をたぶらかした女郎め!」と差別心丸出しで怒鳴るのですが、いやいやいや……買春目的で遊郭に行ったのは「あんたの息子でしょ?」とあの場にいたら言い返してやりたいくらいでした。

「女郎だからって…」と、医師や患者の両親に腹を立てる直美。そんな直美に、ヨシが言ったセリフが重かった。

「男と心中未遂の女郎なんだ。店に戻ったら折檻されて、休んだぶん借金も増える。助けるほうが酷ってこともある。私は女郎を締め上げていたやり手婆だからね。」

「だけど、私たちは看護が仕事なので。失礼します。」と、頭を下げてりんは直美と共に去っていきます。

「ふん、あんまりきれいなこというから、つい」とヨシ。

ヨシのセリフは厳しいものですが、いつもの「わざと意地悪してやれ!」な憎たらしい表情で直美に言ったのではありませんでした。

今まで見たことのないような真摯な表情。哀しみすら感じる真顔だっただけに、その厳しい言葉が胸に沁みました。

女郎は「命が助かっても酷」という現実を知っているヨシ。

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