朝ドラ「風、薫る」侍医から医学界の重鎮へ…内科助教授・坂田幸作のモデル・入沢達吉の生涯 (1/7ページ)
朝ドラ「風、薫る」には魅力的な人物が数多く登場します。帝都医大病院内科の助教授として登場する坂田幸作もその1人です。モデルに近い人物として考えられるのが、明治から大正にかけて活躍した内科学者・入沢達吉(いりさわ・たつきち)です。
入沢達吉は、医師の子として誕生。幼い頃から医術と関わりが深い環境で過ごしました。
当時はお雇い外国人教師から学ぶ時代を経て、日本人自身が大学医学を担う時代への転換期です。その中で達吉は持ち前の語学力と臨床力を活かして、東京帝国大学医科大学で内科学を先導してきます。
やがて「入沢内科」を開いた達吉は、医学生の教育と患者の治療に力を注いでいきました。
その歩みは単なる大学教授の一生にとどまりません。宮内省侍医頭という重責も担い、日本の医学界に大きな足跡を残すことになります。