朝ドラ「風、薫る」女郎を地獄から救いたい…夕凪を救うため、りん(見上愛)が出会う明治の『廃娼運動』とは? (6/11ページ)

Japaaan

りんに「廃娼運動」について書かれた新聞を見せる卯三郎(NHK「風、薫る」公式サイトより)

養成所の所長も「廃娼運動」に関わっていた

第10週の最後の予告では、梅岡女学校附属の看護婦養成所の所長・梶原敏子(伊勢志摩)が「養成所が続けられなくなった」と皆に告げるシーンがありました。

この梶原敏子先生のモデルとされる矢嶋楫子も「廃娼運動」に関わっていた人物です。明治19年(1886年)には東京キリスト教婦人矯風会を組織、初代会頭に選ばれます。

矯風会は、キリスト教の精神に基づき女性と子どもの人権を守り、禁酒活動・一夫一婦制・公娼制度廃止・戦後平和運動に力を注ぎ、運動だけではなく女性のためのシェルターを運営してきました。

原案伝記小説の中では、看護学生たちは皆、婦人矯風会に入会していたという記述があります。

当時、会では娼婦たちの立場で廃娼運動を唱える人もいれば、娼婦は醜業婦・醜婦な社会悪なので一掃すべきという考えの人もいたとか。

鈴木雅は看護学生たちに「哀れな娼妓を遊郭から助けてやろうと考えている人もいるようだが、女郎の現状も知らず廃娼を唱えても偽善」という過激な発言をします。

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