朝ドラ「風、薫る」ペスト感染の最前線で命懸けの活動!木村文平(前野朋哉)の実在モデルとされる青山胤通の生涯 (1/6ページ)
朝ドラ「風、薫る」には魅力的な人物が数多く登場します。帝都医大病院内科の教授で、夕凪の担当医・木村文平(前野朋哉)もその1人です。モデル候補として考えられるのが、明治・大正期の内科学者・青山胤通(あおやま・たねみち)という人物でした。
青山胤通は、武士の家に生まれ、若い頃から医学を学んだ人物です。
東京大学医学部を卒業したのち、ドイツへ留学。帰国後は帝国大学医科大学の内科学教授として、日本の近代医学を支える立場に立ちました。
しかし、時代の大きな転換によって、日本の医学界も大きく姿を変えていきます。
医学の主流は江戸の蘭方医学から、明治国家の西洋医学へ転換。医師たちは、ただ患者を診るだけではなく、国家の衛生、感染症対策、医学教育を担う存在になっていきました。
胤通は持ち前の学識、臨床力、教育力を活かして活躍しました。
しかし、ようやく医学界で確かな地位を築いたと思った時、胤通にまさかの事態が訪れます。香港で流行したペスト調査に派遣され、現地で自らも感染することになったのです。
青山胤通の生涯について見ていきましょう。