朝ドラ「風、薫る」チュウの意外すぎる史実!新宿中村屋創業者・相馬愛蔵とりんのモデル・大関和を結んだ生涯の絆 (3/9ページ)
原案伝記小説によると、入学のタイミングで帝国大学医科大学附属第一病院(現在の東大病院)に入院し、看護婦取締として働くりんのモデル・大関和の看護を受けます。
愛蔵は寮で、先輩から疥癬をうつされてしまったのです。疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生して発症する病気で、“夜も眠れないほどの強い痒み”を伴う病気です。
明治時代は「硫黄を主成分とした軟膏」を塗るしか治療法はありませんでした。
硫黄臭のする薬を皮膚一面に塗らなければいけないので、看病婦は嫌がっていたそうなのですが、大関和だけは率先して薬塗りを行い、1日3回に数を増やしたそう。
愛蔵はそれを申し訳なく思い「すみません」と謝ってばかりでしたが、和は「父は黒羽藩の硫黄製造掛でいつも硫黄の匂いがしていたので嫌ではないです。むしろ懐かしい」と献身的に手当てをしました。おかげで愛蔵は一週間ほどで退院できたそうです。
このとき愛蔵は和に感謝し「いつか必ず恩に報いる」と誓ったのでした。
「風、薫る」のドラマの中では、直美がチュウを担当。チュウは「学用患者」(※)のせいか医者はろくに経過観察もせず、処方される薬は少なく、シーツの交換もほぼされていない状態でした。
直美は、環境を清潔に整え、医師に薬の量を増やさせ、つい背中を掻くチュウを厳しく叱りつけていたおかげで治癒も進みました。