「一口」が「いもあらい」!? 日本の難読地名には知られざる“名前の法則”があった (2/7ページ)
疱瘡とは「天然痘」のことで、強い伝染力と高い致死率を持つ感染症のこと。かつては疱瘡に罹患した際に皮膚にできる「あばた」のことを、「いも」「いもがさ」と呼んでいました。なぜかというと、発疹によりできた小さなくぼみや傷跡が、イモに似ているからだそうです(江戸時代まではサトイモが主流でした)。ちなみに疱瘡治癒の祈願で「いもあらい地蔵」というのが奈良にあります。
イモアライに「一口」という字を当てた理由は、「(サト)イモを一口で食べられるように、一言願えばすぐに病気を治してくれる」ことを願ったのではということです。一言で願いを叶えてくれる神様のことを、通称「一言主」というので、説得力がありますね。
茨城県潮来市(いたこ)この地域は常陸国風土記などによると「板来」「伊多久」と書かれており、古くから「イタク」と発音されていたそうです。
「潮来」の字に変えたのは水戸黄門こと徳川光圀。
そもそもはイタクは潮が押し寄せてくるところという意味。なぜかというと「潮(しお)」は古い方言で「イタ」と呼ばれていたそうです。「イタが来る」という意味だったのですね。
そのため板を潮にかえて「潮来」としたのではということです。ちなみに鹿島神宮の末社に潮宮神社(イタノミヤ)もあります。