「一口」が「いもあらい」!? 日本の難読地名には知られざる“名前の法則”があった (3/7ページ)

Japaaan

潮来の碑(フォトACより)

高知県安芸市「猿押・熊押」(さるおす・くまおす)

東北から九州の山間部に「押・遅」の字を使った、「オシ・オス・オソ」という地名が夥しく存在します。これは山林に多くの野生動物が生息していたことに由来し、熊押(くまおし)はかつて「熊多し」と呼ばれた狩猟地でした。「熊押山」という山も存在します。

しかし「オス」には他の意味があり、狩猟装置の名詞でもありました。

この装置は重しの石を乗せた釣り天井が落ちてきて、獲物を押しつぶす仕掛けでした。これを略して猟師や地元の民は「オス」と呼んでいたのです。獲物は熊のみならず、鹿・猿・アナグマなど、山の獣が対象です。

この罠は昭和30年ごろまで使用されていたとのこと。獣が「多く」、狩猟装置の「オス」から生まれた地名なのですね。ちなみに現在、九州では熊は絶滅しています。

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