「一口」が「いもあらい」!? 日本の難読地名には知られざる“名前の法則”があった (4/7ページ)
山形県大江町「左沢」(あてらざわ)
これは音だけ拾うと「アデラ」「アテラ」と同じで、阿寺という当て字ならば各地にあります。共通してかなりの山中に存在し、遅れて開発された場所だそうです。阿寺の字は多いものの、左沢は珍しいですね。
分解すると、「おち」は「おちこち(遠近)」という古語にもあるように、遠いという意味。「ら」は接尾語ですのでつなげると「おちら」になり、あっちの遠い方という意味になります。
しかし昔は「ち」を「てぃ」と発音していたから、「おてぃら」と発音されていたのが、最終的に「おでぃら→あてぃら→あてら」と転化したとか。
よって左沢「アテラザワ」の「左」はただの方角であり、最上川の右岸を「こちらの沢」、左岸(現在の左沢市街地がある側)を「あちらの沢」と呼んでいたためとされています。
難読ではないけれど、由来が意外な地名 佐倉や桜(さくら)
前述したように日本語はまず「音」があり、そこに該当する漢字を後から当てはめたことが多いので、音を分解すると「さ・くら」になります。
「さ」は「狭い」を意味し「くら」は「岩」の意味を持ちます。
よって佐倉や桜という地名は、両側が狭まった場所や峠に多いそうです。