【豊臣兄弟!】利家はなぜ勝家を裏切った?中川清秀の描かれ方に疑問…史実をもとに第32回放送の考察 (4/10ページ)
清秀の裏切りで窮地に陥った小一郎。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
第32回を視聴していて、今回最も割を食った武将は中川清秀(すがおゆうじ)だったと思います。
形勢不利と見てあっさりと柴田勢へ寝返るも、最後は羽柴勢へ寝返った利家によって斬られてしまうという、実に残念極まる最期を遂げてしまいました。
中川清秀は最期まで大岩山砦を死守しており、決して裏切ってなどいません。少なくとも、それを裏づけるような史料は確認されていないはずです。もしご存じでしたら、筆者の不勉強ゆえ、何卒ご教示願います。
もし清秀がそんな最期を遂げていたとしたら、その息子に対して温情をかけるようなことはなかったでしょう。
ドラマとしては「清秀まさかの裏切り!?」「こうやって回収されたのね」など、視聴者からの反応が期待できるのでしょうが、実在の人物が汚名を着せられてしまうのは残念でなりません。
挙げ句はその首級を利家に放り投げられ(そうと察せられる描写が演じられていました)、武士としての尊厳も何もありませんでした。たとえ敵であろうと、命のやりとりをした相手に対する敬意を描いて魅せることこそ、戦国大河の醍醐味ではないでしょうか。
