【豊臣兄弟!】利家の裏切りではなく“勝家の愛”を描いた第32回『賤ヶ岳の決闘』を史実と共に考察 (5/9ページ)
(NHK「豊臣兄弟!」公式「X」より)
信長亡き後の「織田を守る」ことに夢はない「又左、わしは天下人になる」と、秀吉に天下人宣言をされた利家。
「思い上がるな。サルにそのようなことができるわけがなかろう」と怒ったものの、想像を絶する言葉を聞いて衝撃を受けていました。
信長亡き後の織田家の存続だの血統だのまったく眼中にない「百姓あがりのサル」だからこそ抱ける野望。
こんな夢に「一緒にやろう」と誘われたら、動揺しつつもワクワクするのではないでしょうか。
そんな思いが表情に現れていましたね。
その後、勝家たちとの腕相撲大会での場面。勝家に勝った利家は「褒美をやる、言ってみよ」と促され、「天下人になって新しい世を作ってくだされ。その手伝いがしたい」と願いをぶつけます。
けれども、勝家には「上様が作った織田家を守り三法師様を天下人にするのが務め」だと拒絶され突き飛ばされてしまいました。
このときの利家の目に浮かんだのは絶望ではないでしょうか。
「申し訳ございません」と「余計なことを。口が滑った」と詫びたものの、「まだ幼い三法師を守り続けていつか天下人に担ぎ上げる」という親父殿の計画にはまったくときめかなったはず。
このときに、勝家との決別を決めたのではないでしょうか。
背中しか見えませんでしたが、親父殿はそんな利家の思いを察したように感じました。