【豊臣兄弟!】利家の裏切りではなく“勝家の愛”を描いた第32回『賤ヶ岳の決闘』を史実と共に考察 (6/9ページ)
楽しい腕相撲大会が、勝家 VS 利家のぶつかり合いに。(NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより)
願いは「他の者と果たせ」と告げる愛雪がちらつく中、勝家 VS 利家の「賤ヶ岳の決闘」が始まりました。
結果は、勝家の勝利。利家の首に刀を突きつけながらも「うぬのような弱き者の首を切っても寝覚めが悪いだけだ。」と突き放すし、命はとりませんでした。
「わしは親父殿に上様の跡を継いで欲しかった。」と慟哭する利家に、「自分は織田家の家老、柴田勝家。今更変わることなどできん」という勝家。
あえて「織田家の家老」と名乗りをあげるところに、勝家の誇りの高さと利家に対する戒めの思いを感じます。
信長亡き後の血筋を支えお家を守るだけの生き方はもう古いかもしれない、しかも信長には到底及ばない後継者だ、けれど、いまさらその生き方を変えることはできないという、勝家の覚悟ある生き様が伝わってきました。
この思いや考えは、「敵対はやめてともに生きよう」と言いにきた小一郎に対するお市の言葉も同じでしたね。
「死にたくなければわしを殺せ」と利家に伝えた勝家。
「織田家を滅ぼすなら私を殺してみよ」と小一郎に伝えたお市。
二人とも、「『新しい世』を作るなら、確固たる信念を持つ我らを殺し実現しろ。その覚悟がなければ到底叶うわけない」という思いは共通しています。
ただ怒っているのではなく、後進への諭しと愛のある言葉です。