ツルだけじゃない!狼と猟師の友情物語、神奈川に残る伝承「オオカミの恩返し」を解説 (1/7ページ)

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ツルだけじゃない!狼と猟師の友情物語、神奈川に残る伝承「オオカミの恩返し」を解説

野生動物が、助けてくれた人間に恩返しをする。そんなエピソードとして「ツルの恩返し」をご存じの方も多いでしょう。

しかし恩返しはツルだけでなく、オオカミ(狼)のエピソードも伝わっているそうです。その名も「オオカミの恩返し」、果たしてどんな物語なのでしょうか。

源作とオオカミの出会い

現れたオオカミ(画像:Wikipedia)

今は昔しの江戸時代も末ごろ、相模国津久井郡の佐野川村(神奈川県相模原市緑区)に、源作(げんざ/げんさく)という猟師が暮らしておりました。

この源作は鉄砲の腕前にすぐれ、仲間うちでは「一つ弾(ひとつだま)の源作」の二つ名で呼ばれていたそうです。

一つ弾とは文字通り「どんな獲物も銃弾一発で仕留める」「狙った獲物を撃ち損じることはない」という意味でした。

※弓矢と違って、鉄砲は撃てば轟音が響くので、何発で仕留めたかがハッキリわかります。

とまぁそんな源作が、その日は早く仕事を終えて帰宅し、路傍でのんびりお茶なぞ飲んでおりました。

すると畑の向こうから、一頭のオオカミが姿を現したのです。

すわ襲ってくるかと身構えましたが、オオカミは何だか様子がおかしく、襲って来も逃げもしません。

ハテ何じゃろうか。源作がオオカミの様子を見ていると、オオカミは大きな口を開けながら、しきりに首を振っていました。

さらによく見ると、オオカミが開けた口の喉奥に、白いモノがチラチラしています。

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