「天狗の髑髏」に「雷獣のミイラ」!?史実と伝承が交差する…日本各地に眠る奇怪な物体たちの正体 (2/6ページ)
隕石=空をかけるという特徴から鳥の特徴も加わり、室町時代には頭部が鳥で、体が人の姿をした姿に変容したそう。
慈光圓福院でこの謎の頭蓋骨を前に様々な識者が意見を交わしましたが、あの平賀源内が「天狗のしゃれこうべだと皆が騒いでいるなら、そういうことにしてもよかろう」といって、論争に終止符を打ったそうです。源内、平和主義者なのか面白がっていたのか?
温泉地でお土産になった雷獣のミイラ
岩手県花巻市の雄山寺や、新潟県の西生寺など、日本各地に「雷獣」と呼ばれるミイラが残されています。後者のミイラは、雷が落ちてきたときに一緒に空から降ってきた雷獣だと伝わっています。
『信濃奇勝録』にも長野県の蓼科山には雷獣が住んでおり、「姿は子犬に似て毛は狢のよう、目の周りが黒。ツメは5本で、鷲のように鋭い。冬は穴を掘って土にもぐるから〈千年もぐら〉と呼ばれており、普段はおとなしいが雨が降りそうになると狂暴になり手が付けられない、夕立の時は雲に飛び込んでいく」と記されています。
江戸時代の俳人・栗本玉屑は出羽の国で、なんと若者たちが「雷獣を捕まえて食べた」ことを聞き、書物に残しています。
これほどまでに各地で見つかる「雷獣」。雷の鳴っているときにたまたま見つけた獣を「雷獣」としたのでしょうか。
ちなみに昭和10年頃、花巻温泉周辺では、動物の遺体を加工した「雷獣(あるいは河童、人魚など)のミイラ」が土産ものとして販売されていたそうです。