「天狗の髑髏」に「雷獣のミイラ」!?史実と伝承が交差する…日本各地に眠る奇怪な物体たちの正体 (4/6ページ)
江戸時代後期の『北越奇談』という書物にも、赤い髪で裸の大男が現れたとあります。
大学と大男などは、絵巻を見ると共通して裸で剛毛のようです。結局正体はよくわかりませんが、地元の人と交流し、害のない存在だったようです。
豊臣政権を揺るがした、降ってきた「毛」
文禄5年7月15日、豊臣秀吉の時代に京都で空から毛が降るという怪異が起きました。その毛は、馬の尾のような白や黒、赤い毛が降り、長さは15~60cmにもおよんだそうです。
毛が降る2日前には伏見城が大破するほどの大地震がおき、世間は秀吉への天からの警告だと恐れられました。
毛の目撃例はこのときだけではありません。
1707年(宝永4年)、富士山で史上最大の大噴火が起こりました。江戸が暗くなるほどの火山灰が空を覆ったのですが、その時も空から毛が降ってきたそうです。伊能忠敬の義理の祖父が毛を拾い集め、現代にも残されているそうです。
1793年にも江戸で毛が降ったという記録が残されていますが、この毛はいったい何なのでしょう?
火山毛というマグマが引き延ばされてできるガラス繊維という説もありますが、おだやかな噴火の時にしか発現しないそうなので、すべての毛の説明にはならないそうです。
「神社姫」になった人魚その肉が不老長寿を与えるとして有名な人魚。人魚の肉を食べて800歳まで生きた八百比丘尼の伝説も相まって、いつしか人魚は妖怪を超えて神のような存在に。その後は江戸時代には疫病除けや商売繁盛を授ける存在としても変容していきました。