【豊臣兄弟!】殿を死なせない!鬼の元親を降伏に導いた谷忠澄(堀部圭亮)、史実は「切腹覚悟」の進言だった (5/9ページ)
幾度も説得のために行き来する忠澄に、元親は「お主も損な役目を負ったものだ」と声をかけますが、忠澄は「そうは、思いませぬ」ときっぱりと答えました。
秀長と何度も元親を説き伏せるうちに「いつしか、殿を死なせてはならぬと思うようになりました」とまっすぐに元親を見て伝えます。
そして、木箱に入っていた元親のもみじ柄の着物を差し出しました。驚きながら、そっと宝物に触れるように着物に手を伸ばす元親。
「殿を説き伏せるのは、あの時(秀長と出会ったときの)の殿しかおらぬ。」
「あれがまことの長宗我部なのだ」と、秀長の言葉を伝えました。
その言葉と着物は、みるみるうちに元親の鬼の心を溶かしていくのがわかります。
はらはらと涙をこばす元親。
そんな主君を見守りながら「殿、これは私のお願いにござります。降伏を受け入れてくだされ」
「土佐一国、それで十分ではござりませぬか。まことは、もう、殿もそうお決めになられちゅうがじゃないですか」
「なにがあろうと、最後は、領民のことを一番に思ってくださる。私の知っちゅう殿とのはそういうお方にございます。」
胸に染み入るような忠澄の言葉でした。
殿は、強く・優しく・家臣や領民のことを一番に考える人。
そんな殿に仕えてきた自分を誇りに思う。
だからこそ殿は死なせない
……忠澄の真摯な思いが伝わる、名場面だったと思います。