【ブラッサム】珠の同級生・角田忍が憧れた「平塚らいちょう」とは?『青鞜』が女学生の心を揺さぶった理由 (8/9ページ)
そんな中で「新しい女」宣言をし、女性自身が主体的に考え・語り・選び・輝くことを肯定した『青鞜』は、忍のように「自分のことは自分で決めたい」と思う女性には、すっ〜と心の中に浸透していく存在だったのではないでしょうか。
「自分は他人によって光らせてもらう月ではなく、自ら輝きを放つ力強い太陽でありたい」という思いは、自立できる仕事を求める若い女性の心を揺さぶったことでしょう。
ドラマの中では「『青鞜』を読んでいるところを先生に見つかったら大変!」と、慌てて忍の朗読を止めようとする女学生の姿も描かれていました。
雑誌の中で語られる自由な恋愛観・社会への疑問などは、学校でも家庭でも許されない「危険な思想」だと思われていたのかもしれません。
けれども、自由を夢見て羽ばたきたい若い女性にとっては、それが魅力にみえるもの。
『青鞜』は、そんな女性の抑圧された自我を目覚めさせ、未来に希望を抱ける道標として、忍のような反骨の精神を持つ女学生たちの心を動かしたのでしょう。
「新しい女」を主張する女性運動家と聞くと、声高らかに勇ましく主張を叫ぶようなイメージもありますが、実はらいちょうは声が小さく、演説は苦手だったとか。素顔は家族を愛する物静かな女性だったそうです。
「うちも、らいちょうみたいにものが言えたら」と憧れる忍は、どのようにその思いを叶えていくのでしょうか。