【西成マザーテレサ事件の謎1】なぜ矢島さんの姿が監視カメラに映っていないのか (2/3ページ)

東京ブレイキングニュース

傘で片手がふさがれるような状況だ。それであれば少しでも風雨を避けるために、通行路にはアーケードのある商店街を選ぶのが普通だろう。そのわずか1分後に診療所の警備システムが作動して、30分後に警備会社が到着したが異常なしとの報告。そして、その2日後に、矢島祥子さんは付近の木津川の船着場で遺体が発見された。

 遺体発見時間は、深夜の1時20分だった。深夜になった理由は、遺体の第一発見者の勤務時間が16時から0時までで、勤務終了後に友人と一緒に釣りに来ていたためとされる。

 この船着場は、朝の6時前から夜は9時過ぎまで人が常駐している。その間に遺体は発見されていない。遺体が遺棄されたのは21時以降のことだろう。

 その後、矢島さん所有の自転車が付近の団地内駐輪場で発見された。しかし、その自転車からも、本人もとより誰の指紋も検出されなかった。筆者は矢島さんの部屋をクリーニングした人物と接触し、「指紋をきれいに拭き取った」という証言を得たが、この自転車へのクリーニング行為は誰からも聞いていない。この界隈に自宅を借り、玄関前に監視カメラを設置している地元住民は証言する。

「警察から監視カメラの映像の提出を求められましたが、すぐに戻って来ましたよ」

 矢島さんの自宅アパートの横にも監視カメラが設置されていた。当日の防犯映像を提供した西成警察署からは、「機器の故障で何も映ってなかった」と告げられたという。この地域の監視カメラの設置数は異様なほど多いが、それらのどのカメラにも矢島さんらしき人物は写っていなかったという。誰にも知られず、無数の監視カメラを潜り抜け、矢島さんの遺体は木津川の船着場まで運ばれた。果たして、そんなことが可能だろうか。監視カメラを普段から意識して前もって下見をしていたのか。その下見の行動もカメラに映ってしまう。それを考えると矢島さんの事件がますます謎めいてくる。

 さらに不思議なのは矢島さんの自転車だ。遺族の届け出を受けて西成署が捜査し、自転車を発見した。この地域の自転車は非常に多い。その為、街頭で自転車の盗難の照会をしている警察官の姿をよく見かける。だが、路上の放置自転車の防犯ナンバーを照会している警察官の姿は今まで一度も見かけた事がない。

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