御嶽山噴火、自衛隊出動で是非論噴出への疑問 (1/5ページ)

東京ブレイキングニュース

御嶽山噴火、自衛隊出動で是非論噴出への疑問
御嶽山噴火、自衛隊出動で是非論噴出への疑問

 噴火した御嶽山での自衛隊の救援活動に対し、一部の極端な連中から「自衛隊がでしゃばるな!」「戦車を出す必要なんかない!」といった声が挙がっている。また、逆側の極端な人間(例えば片山さつき)などからは「御嶽山を監視対象から外したのは民主党だ! 仕分けのせいだ!」といったデマが垂れ流された。

 どちら側も人命が失われた痛ましい災害に乗っかって、デマでも何でも自分の主義主張をアピールするのに都合のいい情報だけをがなり立てている訳で、全く同じ人種であると言えるだろう。

 今さら言うまでもない指摘なのだが、上の2つに対して簡単に反論しておくと、まず今回のような噴火災害では、地元の警察・消防などには手が出せない(致命的に装備が足りない)ため、取り残された人々を救助するにはどうしても自衛隊が必要である。仮に地元の消防や青年団の類だけで何とかしようなどと考えていたら、おそらくその救助隊の中からも多数の死者が出ていただろう。相手は人間ごときの力が及ばぬ牙を剥いた自然だという事を考えてから物を喋るべきだ。

 現在の自衛隊の最大の活躍の場は、特殊かつ大掛かりな装備が必要となる災害救助である事は、ミギの方もヒダリの方も重々承知のはず。例えば、東日本大震災の際にはこのような自衛隊の存在意義自体を否定するようなバカげた声はそれほど目立たなかったはずなのだが、なぜ今回はヒステリックな声が目立ったのだろうか?

  おそらくそれは自衛隊の車両の中に戦車らしき物があったため、常日頃の政治思想と相まって、脊髄反射的に「軍靴の音が~!」となってしまったのだと思われる。私が被災地支援で訪れた陸前高田や大船渡で、自衛隊の車両が橋を架けている場面を何度も目撃したが、そのような光景を見ただけならば今回のようなキーキーした反応は少なかったように思う。

  それはともかくとして、今回派遣された車両は知らない人間からすれば戦車に見えてしまうかもしれないが、分類的には戦車ではなく装甲車と見做すべきだろう。写真をパっと見た限りだが、あれは89式装甲戦闘車という「兵員輸送能力と最低限の戦闘能力を有する歩兵戦闘車」だと思われる。

「御嶽山噴火、自衛隊出動で是非論噴出への疑問」のページです。デイリーニュースオンラインは、自衛隊噴火災害御嶽山社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る