御嶽山噴火、自衛隊出動で是非論噴出への疑問 (4/5ページ)

東京ブレイキングニュース

そんなあまりにも厳しすぎる登山修行の中で、父親に口を酸っぱくして言われたのが「天候変化や時間の予測などは悪い方に考えろ」「軽くひょいひょい歩くな」「出発の前に宿のひとに正確な道程を伝えろ」 などなど。

  山の天気は変わりやすく、突然1m先が見えないほどの濃霧に包まれたりもするので、「まだ天気はもつだろう」とか「まだ日暮れまでに時間があるからのんびりしていいだろう」といった考え方は危険である。人間ごときの自分勝手な判断・願望など大自然様には通用しないので、常に最悪の事態を想定しながら行動するくらいでちょうどいい。

  また、はしゃぎながら歩いたり、普段都会の道を歩くようなヒョイヒョイした足の運びでは、何につまずくかすべって転げ落ちるか解ったもんじゃない。 最も怖いのは延々と石だらけの斜面が続くような場所で、そのような場所で腰の入っていない迂闊な歩き方をすると、自分の足が小石を弾き、それに押されて少し大きな石が落ち、それが転がってもっと大きな石を押し転がし......と、まるでドミノのような状況になり、結果的に大規模な落石に繋がりもする。 そこまで大げさな被害が出なかったとしても、下を歩いている登山客にとってはシャレでは済まない。 小石ひとつへの注意にしても、山とはこのような危険だらけの場所なのだから、ルールを知らない人間は絶対に踏み入るべきではないのだ。

  しかし、そのような山のルールが頭に入っていたとしても、今回のようなマグマを伴わない水蒸気爆発は予測のしようがない。 それでも監視対象になっているような火山には登らないとか、とりあえず下界で一泊して地元のひとに話を聞いて安全が確認できた山にだけ登るとか、身を守る方法がない訳ではないので、とにかく 「最悪の事態を考えつつ情報収集する」 という準備が必要だろう。 今回のように自分勝手な情報を根拠にピーチクパーチク言っている連中の逆をやらねばならないのだ。

  御嶽山の噴火で被害に遭われた方は不幸だったというよりほかないが、せめて犠牲を無駄にしないためにも、山の厳しさとルールをより多くの人々に知って欲しい。 日本は自然に恵まれた国だが、それ即ち 「厳しい自然と付き合っていかねばならない」 という事なのだ。

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