家族同然だった愛猫のペット葬【体験談】 (1/2ページ)

心に残る家族葬

家族同然だった愛猫のペット葬【体験談】

我が家の居間の棚の上に、ちんまりと納まっている一つの骨壷があります。金の刺繍がほどこされたカバーに覆われたその中身は、享年6歳だった猫の遺骨。とにかく可愛がっていました。私達夫婦の娘同然でした。それがある日の交通事故で、突然天に召されてしまったのです。

■連れていったお寺で火葬を執り行いました

妻と車でそのお寺に着くと、母屋から住職の奥さんと思しき女性が出てきました。人間の葬儀なら、黒いスーツに白手袋のスタッフが出迎えてくれるところですが、普段着にサンダル履きの奥さんが、さあこっちに運んでください、というざっくばらんな感じ。
焼き場に案内され、遺体を横たえる。そして、一緒に焼いてもらうつもりで持ってきた品々にチェックが入る…やっぱり燃えにくいものはダメでした。では最後のお別れを、と奥さんが一歩下がる。人に見られていようが、もう恥も外聞もなく、泣き崩れて遺体にすがって声をかける。この辺りは人間の葬儀と一緒です。
では、そろそろ…と促され、愛猫が小振りな『部屋』に入っていくのを見送りました。なんとも、簡単なものです。人間の葬儀に比べて、なんの手続きもなく、形式ばった事もなく、あとは惚けたように待合室で焼き上がるのを待つだけ。物悲しいBGMが控えめな音量で流れていました。韓流ドラマ、『冬のソナタ』のテーマソングが延々繰り返し…合っているような、合っていないような。たぶんここの奥さんの趣味なんだろうな、と思った事を覚えています。
そして、骨壷を抱いて帰路につきました。これで全て終了だ。しかし中にはお骨を持って帰らない人もいるとのこと。お寺で共同供養、埋葬というパターン。さすがにそれは出来ませんでした。お骨まで手放すには、まだ未練があり過ぎて。私達がいずれ死んでしまったら、この子のお骨はどうなるのだろうと。

■ペットも家族です

あれからもう7年。死んだ子の姉猫がもう15歳…そろそろ覚悟しておいた方がよい歳です。
今ではペットの葬儀を取り扱う業者も増えていて、多様なニーズに応えてくれる時代に。ペット専用の霊園に個別のお墓があったり、中にはペットと同じお墓に入る人だっているといいます。昔なら考えられないことです。

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