【たかじん】委員会の殉愛特集中止に百田氏擁護の声は…

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『たかじん胸いっぱい』番組公式HPより
『たかじん胸いっぱい』番組公式HPより

 今年1月に食道がんで死去したやしきたかじんと、妻さくらさんの“純愛物語”として出版された百田尚樹氏のノンフィクション本『殉愛』(幻冬舎)を巡って、さらなる騒動がぼっ発した。11月21日にたかじんの長女(41)が幻冬舎に対して、出版差し止めと1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたが、これを受けて11月23日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)では、放送予定だった『殉愛』の特集がすべてカットされたのだ。

 一部ニュースサイトによると、元々はさくらさんや百田氏の本を絶賛するという内容で放送することを決めていたものの、訴訟案件を一方的に取り上げると放送法に抵触する危険性があるため、裁判を恐れた番組関係者は急きょ内容を変更してしまったのだという。放送では、さくら未亡人を褒めたたえるだけでなく、今回訴訟を起こした長女やさくらさんと対立していた元マネージャーの批判を実名で行っていたとか。

 この局サイドの対応について、ネットでの反応は、

「収録済の殉愛特集はどんなんだったんだろうな。皆で内容を絶賛し、イタコメモを前に感涙してたのかな」

「テレビがガン無視気持ち悪い、騒動なければヨイショとお涙ちょうだいで宣伝するはずだった、ダンマリしないでなんか言えよマスコミ」

「百田も売れっ子作家とか持ち上げられて、天狗になってるんだな。この事件をきっかけに一気に凋落してくんじゃないの 」

「死んだたかじんの名前使って好き勝手やってる連中 本当に恥ずかしいわ」

「百田が予想外に頭悪くて、色々と「やり過ぎた」からな。だから、これだけ大騒ぎになってる。幻冬舎の見城は怒り心頭だろ」

 と批判ばかりで、逆に百田氏やさくらさんを擁護するようなコメントは一切見当たらなかった。

 さらに百田氏は自身のTwitterで

「裁判は面白いことになると思う。虚偽と言われては、本には敢えて書かなかった資料その他を法廷に出すことになる。傍聴人がびっくりするやろうな」

 などと挑発的な書き込みをするものの、すぐに削除するという弱腰っぷり。

若手記者も「週刊誌総沈黙」の現状に不満爆発!?

「裁判が始まる前から原告を批判するという、あまりにもお子様な言動にマスコミ関係者からも失笑が漏れていますよ。確かに反論材料は持っていることでしょうが、それ以前にこの裁判の論点は、長女や元マネージャーへの取材を怠り、結果的に名誉毀損やプライバシー侵害に繋がってしまったという部分。場合によっては幻冬舎サイドを不利にしかねないツイートだけに、すぐ削除されるのも当然ですが、これまでの氏の言動を考えると『いよいよ末期症状』といった印象さえ受けてしまいます」(週刊誌記者)

 一方で、今回の一連の騒動に週刊誌が沈黙を守っていることに対し、若手記者から不満の声があがっているという。

「文春や現代、ポストの週刊誌編集部には関西生まれの記者や編集者も多く、彼らは子供の頃からたかじんの番組に慣れ親しみ、親近感を持っており、今の状況は許せないと思っている。若手記者たちは『企画を出しても通らない!』と憤っています。中には仕方なく自腹で取材に動いたり、情報収集をしはじめる記者もいます。ある版元の、ノンフィクションが得意の敏腕編集者の下には、こうした情報が続々と集まっていると聞きました。騒動の裏側が本格的に暴かれる日も近いのでは」(夕刊紙記者)

 百田氏は終始、本の内容とさくらさんの潔白を肯定していたものだったが、今後この裁判で「そこまで言っていいんかい」な真相が暴かれていくことを、果たしてたかじんは望んでいるのだろうか。

(文/一樹守)

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