公開当時よりも今現在のほうが重みのあるディストピアSF10選 (3/7ページ)

Kotaku

小説の舞台は26世紀、人々はお互いを数字として認識する「完璧」な社会に住んでいます。「緑の壁」に四方を囲まれたその世界では、「人々を罪から解放する唯一の方法は、自由から解放することである」という理論のもと、自由は罪と判断され、犯した者は公の場で処刑されるのです。

考えることを忘れてしまっていた主人公は、ある日、国家の転覆を計画する女性と知り合い、徐々に心や思考を取り戻します。しかし、計画は密告者によって潰されてしまい...。

本作は、ジョージ・オーウェルの『1984年』を筆頭に、多くのディストピア作品に影響を与えたと言われています。


■『The Clockwork Man』 E.V. Odle著 (1923)

私たちは進んで便利さを手に入れ、自由を捨てた


今から数千年も先の時代、メーカーズと呼ばれるヒューマノイドが人間の頭に時計仕掛けを埋め込み、自由と引き換えに、時間と空間の間を意のままに移動できる能力を与えていました。しかし、あるデバイスに捻れが生じ、時計仕掛けの男が1920年代のイギリスの小さな村で開かれていたクリケット試合に突如として放り込まれてしまったのです...。

この「人間の頭に時計仕掛けを仕込んで〜」という設定は、スマートフォンやグーグルグラスがどれほど私たちをコントロールしているのかというだけでなく、ハイブマインドになることへの意思とも考えることができるでしょう。つまり、今日、私たちを悩ませるテーマの多くはこの小説から始まっているのです。

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