近年、一大ムーブメントを巻き起こした『アイドルアニメブーム』を振り返る【後編】 (2/2ページ)

あにぶ


3DCGも進歩し主流になりかけていた2006年に、原画にこだわり手書きアニメーションというやり方に徹したその手法と作画は確実に影響を与えている。
ギターの高速リフの指先の動き、腹の底から声を出しているかのような表情で歌う姿、その繊細で大胆な作画は語りつくすことが多いまさに神回だ。
いつしか、楽器の演奏シーンやライブシーンの作画はアニメにおけるバロメーターのひとつなった。
最近のヒットを巻き起こしているアイドルアニメはみなライブシーンに定評があるアニメが多く、曲 ライブシーンともにヒットの要因であると言える。

【ニコニコ動画】WakeUpGirls!×ラブライブ!×アイマス ライブシーン比較

(C)2006 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団 (C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

■豊富なメディアミックスビジネス展開

豊富な楽曲を発売すると通ずる点があるが、最大のヒットの要因はやはりメディアミックス展開が豊富なところだろう。
アイドルアニメブームの火付け役ともいえる『THE IDOLM@STER』や『アイカツ』などはアーケードゲームから展開した作品であり、『ラブライブ!』は『G’sマガジン』と提携し誌上やPV付きのCDを発売し、続編制作の決定した『Wake Up,Girls!』はアニメ放送前から大々的にアニメと並列して同名声優ユニットの活動を行うなど、どの作品もアニメに留まらない多大なメディアミックス展開がアイドルアニメブームのヒットの要因であると言える。
今後もまだまだ尽きそうにないこのブーム、果たして次はどのように展開していくのか楽しみである。

(あにぶ編集部/Uemt)

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