【CIA内部文書】暴露された「スパイが入国審査を突破するテクニック」 (3/3ページ)
現地滞在先欄を空白にしたり、泊めてくれる知人の住所を書いたりすると、入国審査官が怪しむことがあるからだ。
実はここで挙げたウソつき旅行者は、前述のCIAマニュアルにある〝2次審査を課される理由ベスト3〟のうち「(3)パスポート記載内容の不整合」に該当する。入国書類には「観光」とあるのにスーツを着ているなど不釣り合いな点があって怪しいというわけだ。
どうすればいいか。CIAマニュアルは、「2次審査を回避するため、または2次審査を乗り切るため、死活的に重要なことは、カバーの首尾一貫性、周到な準備、もっともらしさである」と説く。CIAがハンガリー政府の情報機関員から得た情報として、同国入管当局が2次審査を課す〝怪しい旅行者〟の類型を以下の通り解説している。
・旅行日数と手荷物の数が不釣り合い
・手荷物の中に目覚まし時計やノートなどの新品が複数ある
・旅慣れたビジネスマンのはずなのに荷造りが乱雑
・未開封の地図やガイドブックなどの書物を所持。観光客のはずなのに旅行先と無関係の地図を所持
・カメラのグレードと旅行者の属性が不釣り合い。観光客の予定日数とカメラのメモリー容量が不釣り合い
CIAのテクニックは一般人旅行者にも使えるCIAのアドバイスは一般の旅行者に当てはまる。「観光目的です」と申告したのに、手荷物からプレゼン資料や製品パンフレットの束が見つかればウソがバレると考えた方がいい。
実は、完璧な対策をしても2次審査を課せられることがある。CIA文書によれば、「米国向け旅行者のおよそ12%は無作為に選ばれて2次審査に回される」と米国土安全保障省は推計しているという。
ここまではウィキリークスが暴露したCIA文書の内容だ。ここからは世界50数カ国に渡航経験がある筆者の個人的体験に基づき、〝入国審査の突破術〟を伝授しよう。(続く)
Written by 谷道健太
Photo by Nelson Lourenço