儲かるフードビジネスの公式は、「小さい」×「高い」 (2/5ページ)

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ロボットやバイオテクノロジーなど革新的なイノベーションで名を馳せるケースもありますが、そんなのはごくごく稀です。ジャンボ宝くじの1等を当てるほうがよっぽど簡単です。
(なぜなら、宝くじは「当たりくじ」がちゃんと売られているからです。)
とてつもない時間とコスト、そしていつ完成するか見えないプレッシャーに耐えるメンタル的要素も必要で、とても中小企業には合いません。

すでに本業として持っているリソース(資源)を最大限有効活用しましょう。

たとえば、和食の惣菜を展開している「えん」。
新しいモデルとして「だし茶漬け えん」を展開しています。2014年3月時点で2店舗だったのが、2014年12月現在、首都圏を中心に17店舗まで拡大しており、ますます好調の様子です。

急に店舗を拡大すると危ないんじゃないの?
そう思われた方は、一時期有名になった「東京チカラめし」をイメージされたのかもしれませんね。

先に申し上げておくと、「だし茶漬け えん」は、三光フーズが手掛けた「東京チカラめし」とは全く構造が異なります。
一言で言えば、「えん」は「商品」だけで勝負をしていない、のです。

「東京チカラめし」は、「焼き牛丼」だけで牛丼業界に乗り込んだことが最大の敗因です。
出始めの最初の半年くらいは消費者もマスコミも押してくれます。実際多くの経済ニュースで「これは牛丼革命だ!これからは煮るではなく「焼く牛丼」だ!」と取り上げられました。しかし、明らかに「売れる」とわかると業界大手の「すき家」や「吉野家」が放っておきませんでした。畳み掛けるように、そして徹底的に安く「焼き牛丼」をあっという間に投入してきました。

こうなると消費者の考えはどうなるでしょう?
「焼き牛丼=東京チカラめし」が、

「あー腹減った。時間ないし吉牛に行こうっと。
 へー、焼き牛丼ってのがあるんだ?おもしろそう。安いし、これにしよ!」

以上です。
「焼き牛丼」の需要が消えた今、「すき家」も「吉野家」でも、メニューで焼き牛丼は見かけません。
商品だけで安易に勝負を賭けるとこうなってしまうという、とても悲しい事例です。
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