儲かるフードビジネスの公式は、「小さい」×「高い」 (3/5ページ)
- タグ:
-
ビジネス・IT・科学
-
その発想はなかった
※三光フーズはすでに一部店舗を除き「東京チカラめし」事業を売却済です。
事業損失は20億以上に及ぶとか。
「暗い話」はここまでにして、「素晴らしく、ぜひ参考にしたい話」をしましょう。
「えん」と「東京チカラめし」の最大の違いは何か?
それは「既存リソース(資源)」を使っている点です。
東京チカラめしの場合、「東方見聞録」や「金の蔵jr.」などの居酒屋を本業としていた三光フーズにとって「焼き牛丼」には何の共通点もありません。「飲食」というカテゴリー以外。
一方「えん」の場合、本業は「惣菜・お弁当」です。お茶漬けに使える材料はすでに本業で持っています。お肉屋さんが「焼肉屋」をやっているのと同じ構造です。つまり、材料を共同で「安く」仕入れることができるのです。
これだけではありません。
まずは、お店のコンセプト。「和食」×「ファーストフード」としています。このコンセプトを表すのが日本人になじみ深い「お茶漬け」。
駅ナカでよく見かけ、若い女性に人気がある「スープストック東京」は洋風。それを反対にして「和風」に。いいパクリ方ですね。
次はお店の規模。お店は客数15人程度で満席になってしまうような「狭いスペース」。4人掛けのテーブルすらありません。せいぜい2人掛けまで。
店舗規模が小さいと、どんなテナントにも入りやすく、また賃料を抑えることができます。
実際、「お茶漬け えん」は、ラゾーナ川崎や有楽町イトシアなど近年できたかなりの人通りがある駅前・駅直結の場所を構えています。
お店の中はどうでしょうか?
お店に入いるとすぐ「食券販売機」が目に入ります。メニューは10種類程度。鯛茶漬けや鮪のお茶漬け。日本人なら、週に何度でも食べられるメニューが並んでいます。
食券を購入し、席につくとすぐに店員さんがお水を運んできて、「食券」を確認して奥に下がります。
そして、なんとわずか3分ほどで、トレイに載ったお茶漬けセットが運ばれてきます!
飲食の世界では「7分」。ITの世界なら「7秒」。
これは人間がガマンできる時間だと言われています。