「若者が集まる離島」海士町が目指す、さらなる「教育改革」とは (1/4ページ)
海士町という町を聞いたことがあるだろうか。日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前三島の1つ・中ノ島に位置し、広さは山手線内側の半分くらいだ。
2002年に就任した山内道雄町長の指揮の下、大胆な行財政改革と地域ブランド創設に取り組み、町民約2400人の1割超を移住者が占めるまでになった。70万人割れした島根県で唯一、人口が増加している。
人口対策と6次産業化で成果を上げた同町だが、若者の島離れが止まったわけではない。
「流れを変えるには『仕事を作りに島へ帰る』という人材を育てないといけない」と考える山内道雄町長は、県立隠岐島前高等学校(以下、島前高校)を降り出しに、教育改革に取り組む。
隠岐島前高等学校の概観(Inomata2009さん撮影、Wikimedia Commonsより)
この島前高校、都会の進学校が顔負けするほど、スケールの大きいプロジェクトを次々と実施しているのだ。
2015年1月27日、首都圏に住むビジネスマン向け人材募集の記者発表会&キャリアフォーラムに、山内町長と教育関係者が出席するという情報に接したJタウンネット編集部は、どんな教育が島で展開されているのか直接聞くため、会場の東京・渋谷へ向かった。
離島にして最先端を歩む高校はどんなところ?1955年に設立された島前高校。生徒数約150名の小さな学校ながら、卒業生39名中13名が国公立大学や早慶など難関大学へ進学する(2013年度実績)。ところが2008年の在校生数は90名を下回り、廃校の危機に瀕していた。
町長は、当時を次のように振り返る。
「高校ができたときは皆喜んでいたんだけど、徐々に生徒が減っちゃって。