これも「こけし」なの?! 群馬の「創作こけし」が自由すぎる (1/3ページ)
東北のお土産屋でよく見かける木製の人形「こけし」は、リンゴのような丸い頭に円柱の胴体がくっついた形をしている。
一般に「伝統こけし」と分類されるタイプは東北6県に10系統が存在する。その表情や絵柄は産地によって様々な表情をしているけれども、こけし黄金比というか、頭と胴体の比率等は大差がない。遠くから見ても「あっ、こけしだ!」と分かるシルエットをしている。基本ラインを守りつつわずかな差異を出すことに、東北人は美を見出しているのだろうか。
一方で、型にとらわれない自由な発想で製作する「創作(近代)こけし」なるものも存在する。その本拠地は東北ではなく群馬だ。創作こけしで全国シェアの約8割を占めている。
ぐんまちゃんこけしを手がける「卯三郎こけし」(群馬県榛東村)の公式サイトによると、群馬でこけしが作られるようになったのは戦後からで、それ以前はケン玉・こま・玩具を作っていたという。
ぐんまちゃんこけし(yoppyさん撮影、Flickrより)
東北地方から見れば新参者だが、県や地元市町村、観光協会、生産者組合は、品質・意匠の改良と技術の向上のため、毎年コンクールを開催している。
群馬のこけしは手足もついている過去54回実施されたコンクールは、「創作こけし」「新型こけしおよび木地玩具(市場性のある作品)」「一般の部(アマチュアの製作したこけし、木地玩具等)」の3部門に分かれる。
創作も新型も一緒のような気がしないでもないが、前者がオートクチュール、後者がプレタポルテということか。
いったいどんな作品が評価されているのか。2014年の受賞作品を紹介しよう。
内閣総理大臣賞を受賞した作品は、妖精が木に腰かけたような姿をしていて、手足も見える。