よく似た缶チューハイ『本搾り』と『こくしぼり』は一体どちらが美味しいのか? 飲み比べてジャッジしてみた! (5/7ページ)
どちらも甘みはきっちり出してきているので女性向けであることは確かだが、うまさの基準に悩まされる。
記者の心情としては果実の持つ野蛮で野性味を掻き立てる味わいにインパクトがある本搾りに、オレンジ勝負の軍配を上げたい。記者は男性であるから、野性に憧れる気持ちもあるのだ。
さて、ラストはレモン(&ライム)対決である。
■第3ラウンド・レモン対決
『本搾り』 レモン(アルコール6%/果汁12%)
VS
『こくしぼり』 レモン&ライム(アルコール6%/果汁11%)
さてここでちょっとだけ異種格闘技になる。
本搾りがレモン・オンリーであるのに対して、こくしぼりがレモン浸漬酒にライムを加えたという若干の差異があるからだ。条件だけ考えれば、あとから果汁を加えたこくしぼりが有利と思われるが、どうか。
グラスに注ぐと本搾りは荒っぽく、炭酸が激しく小気味よい音を立てる。一方のこくしぼりは炭酸感はあるものの、もう少しマイルドで音もソフトだ。色味は本搾りが黄味がかり、こくしぼりは白っぽい。どちらも混濁しているが、クリア感はこくしぼりの方がいい。このあたり、シリーズ共通の特徴のようである。
香りはどちらも酸っぱいというよりもさわやかな部分を強調した仕上がり。