インターネットから始まる、新しい映画のつくり方 #1 書籍編 (4/7ページ)

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一方で、”脚本がある”ということに疑問を抱いていた時期が自分にはありました。なんの設計図もない状態からの映画づくりもまた好きなのです。それは精神力が必要ですが、能動的にその場で生み出される映画は作品に新たな可能性を見出すものだと考えていました。

しかし、なにかを生み出す時、すでに設計図があれば、もっともっとそこから可能性を見出せるはずです。そして、「脚本術」というものは「大衆に向けた物語づくり」のベースであり、アカデミー賞はその頂点です。そこで用いられる脚本執筆術を身につけることで、自分の映画がもっとおもしろくなるはずだと思いました。

この本に書かれていることは、まさに「映画の基本構造」についてです。時間軸の構成方法や、登場人物の変化・成長について、また「きっかけのシーン」「行動のシーン」など、映画内で繰り広げられる各シーンについて、これでもかというほど詳しくわかりやすく書かれています。

デジタル・フィルムメイキング ─新しいプロフェッショナルとは何か


映画はだれでもつくれる、と確信できた一冊です。まさに「いま」の映画づくりについて、著者の経験を振り返りながら今後の映画の可能性をたくさん提案してくれています。

デジタルでしか撮影したことのない人間にとって「かつての映画づくり」を知ることはとても重要なことです。いまあるものだけがすべてではなく、いままでどのように映画というものが進化してきたのかが頭の中にあることによって、映画づくりはより有意義なものになるのではないでしょうか。
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