中高年の三大病を引き起こす「身体のSOSサイン」 (1/3ページ)
がん、心臓病、脳卒中――。年齢とともに増していく肉体への不安。だが、わが身の声に耳を傾ければ、病は防げる!
厚生労働省の年齢階級別死因順位統計によれば、45~79歳の日本人男性の「死因ワースト3」は、がん、心疾患(心臓病)、脳血管疾患(脳卒中)。なかでも圧倒的に多いのが、がんで40%前後、それ以下は心疾患13%前後、脳卒中9%前後と続く(自殺を除く)。
今回、本誌は、この「三大病」により引き起こされると疑われる"身体のSOSサイン"について、徹底調査した。
まずは脳卒中。
なかでも、脳の血管が詰まって起きる脳梗塞、破れて起きる脳出血は発症頻度が高く、注意が必要だ。脳梗塞の一種である脳血栓のSOSサインは、舌に表れることがある。杏林大学医学部名誉教授で、『身体が知らせる危険信号』(日本テレビ放送網刊)の著書もある石川恭三氏(医学博士)は、こう語る。
「舌を出したとき、左右どちらかに曲がってしまう場合は要注意です。また、鼻から口にかけて溝(人中(にんちゅう))が片側だけ浅くなる、またはなくなる場合もあります。脳血栓のため、舌を動かす神経の領域あたりの部位の血液が少なくなったり、途絶えてしまったりすると、舌が曲がってしまう。鼻下の溝の変化も、同じ領域の血流の問題から生じます」
一方、脳出血の一種である、くも膜下出血の主因の脳動脈瘤(りゅう)にも"危険信号"があった。
医療ジャーナリストで、『危険な病気の意外な予兆69』(宝島社刊)の著書もある市川純子氏はこう語る。
「高齢の会計士さんの例ですが、ある日、片方の上まぶたが腫れて重く下がっているように感じたと言います。文字も見づらく、老化のせいかなと思って眼科に行ったが、問題は見つからなかった。しかし頭痛もあったため、眼科医は脳外科を紹介し、そちらで脳動脈瘤と判明したんです」
まれなケースだが、脳動脈瘤が目の神経を圧迫し、片方のまぶたが下がったためだったそうだ。
続いて、心臓病について。
前出の石川氏は、「心臓の病気は足にSOSサインが出やすい」という。
「立っていると、重たいもの(血液など)は下に沈んでいきますよね。心臓の動きが悪くなると、ポンプとしての働きがうまくいかなくなります。