安倍政権は日本をどこへ導くのか!? 平成の安保闘争と「自衛隊の本音」 (5/5ページ)
小泉政権下で、自衛隊がイラクのサマワに派遣されたときのことだ。普通科隊員(歩兵)の輸送に使用する96式装輪装甲車が砂漠の熱波でオーバーヒート。使い物にならなくなっていたというのだ。
「自衛隊の装備は、基本的に日本の気候、風土で威力を発揮するように設計されています。今後、海外で多様化した任務を行うのであれば、さまざまな環境に適合した装備を持つ必要があります」(陸自OB)
一方、不安を口にするのは陸自普通科の3曹だ。
「自衛官は、命令が下れば戦地でも被災地でもどこでも行きます。ただ、はい、喜んで……とは、ちょっと言えません。できれば、子どもが小さいうちは……というのが本音です」
池田整治元陸将補が言う。
「今回の法改正で、自衛官の戦死の確率は高くなりました。なのに、PKO部隊員は(民間)保険で対応しているのが現状。これでは、海外任務に就けと命令されても不安が残りますよ」
自衛隊員が、後顧の憂いなく任務に就くには、残された家族への補償などの法整備も必要という。
法に不備があれば、現場で命を落とすのは、同じ日本国民である自衛官たち。せっかくの安保改正も、"仏作って魂入れず"――の愚だけは、絶対に避けてもらいたいものだ。