墓石破壊詐欺ってなに?高齢化社会に伴い、実はこんなにあったお墓を狙った悪徳商法! (2/2ページ)
お年寄りのAさんは大地震をなんとか生き延びたものの、夫が眠るお墓は津波で流され、遺骨を拾い集めるのがやっとな状態であった。そこへボランティアで被災地を訪れたと名乗る青年Bが、話し相手として通うようになり、Aさんも徐々に心を開いていった。ある日、ボランティアを終え別れの挨拶に来たBさんから、Aさんは彼が紹介する格安な寺院墓地の話に飛びついてしまう。Bさんの急かす様子に同調して、Aさんも別れ際にとりあえずと、10万円と夫の入った骨壷を渡してしまった。後日Bさんからの連絡は途絶え、調べてみれば、彼が紹介した寺院は架空のものだったということが判明した。被災者の弱りきった心につけこむ悪質な詐欺だったといえるだろう。
■具体的な対処法とは?
さて、これらの事例から僅かではあるが、私たちに出来る対策を考えてみたい。
まずどの事例においても加害者は、私たちの「お墓に関する知識のなさ」と「時間的制約(今だけセール、タイミンのいい売り込み)からくる心理的動揺」を的確についてくる。したがって、私たちはこれらを克服しなければならない。
前者の知識の欠如については、墓石は効力のある「原産地証明書」を発行してもらったり、霊園は実際にその土地に足を運んでみたりして、補完的に知識を蓄えていく必要がある。
後者の心理的動揺については、大原則として即決をしないことがまず以て挙げられる。また、墓地に関する契約自体を熟考することも重要ではあるが、売り逃げを予防するためにも、墓石や霊園についてその後5年10年の保証が完備されているかを確認することも、忘れてはならない。
一生に一度の大事な買い物を棒に振らないためにも、まずは買い手の私たち自身が売り手に対抗できるような知識と洞察を持って臨むことこそ、お墓詐欺に遭わないための良薬である。