酒鬼薔薇事件の加害者が発表した手記『絶歌』、犯罪心理の観点から見る、少年Aの心理とは (4/4ページ)

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あなたが子どもを殺されたらどうしますか?

加害者を恨みますか?何年思い返して恨めば気が済みますか?5年ですか?10年ですか?30年ですか?100年ですか?加害者と血縁のある者に石を投げますか?子どもと同じように殺してやりたくなりますか?それとも社会的に罰を一生受けさせたいと強く願いますか?文字も書かせず、人としての人権を奪ってやりたいですか?記者会見を開いて、いかに自分が腹立たしく思っているかについて説き伏せますか?どれほど加害者が非人道的であるか、一生説き続けますか?出版の差し押さえを求めますか?告訴しますか?
その様子をみた他人は、不買運動を起こしてあげようと思いますか?


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心は脳です。心理学は脳科学です。
更生とはなんでしょうか。思考とはなんでしょうか。私には『絶歌』はこう見えました。
「頭がおかしくなりそうです。ここに罪を文字として書かなければ、近しい事を再び犯してしまいそうです。どうぞ書く事をお許しください。」

遺族

私は、弟を、ひき逃げで亡くしました。
私は、一人っ子になりました。
加害者が罪の重さを認識し、更生施設、あるいは罰を受け、この社会を歩いているのであれば、それは本当に心から応援したいです。弟の分まで、生きて欲しいです。加害者がどのような生活をしているかなどは自ら知りたくない。想像したくない。だけど、遺族の私としてではなく、一人の人間の私として、私は、"生を掴み取るために"出版する事を応援したい。どうぞ、人として生きてください。

【関連ストーリー】少年Aが居た街

現在STORYS.JPでは、「少年Aが居た街」というストーリーも投稿されている。

事件が起きた街に住んでいた著者が書いているストーリーだ。

新聞やテレビでは取り上げられていない、地元での当時の動きが分かる。

関連リンクより、そちらも併せて読んでみてほしい。


様々な意見が飛び交う「絶歌」。
少年法の改正にも影響を及ぼした犯罪の手記は、読むべきか否かは個人の判断だ。

どちらにせよ、犯罪を犯し、少年院から退院した少年少女たちが、その後の社会復帰をどのように迎えるのか、
目的とされる更生はきちんと果たされているのか、今一度きちんと考える必要があるだろう。

(文=STORYS.JP編集部・阿部仁美)

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