福岡・スタートアップカフェの利用者は「19~82歳」...幅広い世代の起業熱を支える積極行政 (1/3ページ)
アメリカのシリコンバレーやシアトルは、「スタートアップ都市」として知られている。世界中から集まった優秀な頭脳が競うようにベンチャー企業を立ち上げ、切磋琢磨しながら成長し、やがてその中から国際的な大企業が生まれてきたからだ。
日本でも千葉市、横須賀市、浜松市、奈良市、福岡県など8県市が、スタートアップ都市を宣言している。その旗振り役を務めているのが高島宗一郎福岡市長だ。
創業の裾野を拡大するため、気軽に相談できる空間を設けたい――そう考えた市は、起業家の意見や海外での事例をもとに「スタートアップカフェ」を2014年10月に設立した。
福岡の今を掘り下げる今回の連載、第2回はこのスタートアップカフェを中心に「起業」にまつわる事情を紹介する。
スタートアップカフェのトップページ 新施設効果で相談件数は3倍以上も増加
場所はアップルストア福岡天神の向かい、TSUTAYA BOOKSTORE TENJINの3階にある。TSUTAYA店内にあるビジネス書籍を自由に持ち込んで読めるほか、無料Wi-Fiや電源、コピー機を備えている。
2015年6月末時点の累計相談件数は922件におよぶ。
市の創業・大学連携課によると、「行政が従来から行っている相談窓口は利用しづらい」という声が挙がっていたそうで、2014年度の相談件数は300件にとどまっていた。一方、カフェの相談件数はそれを3倍以上も上回っている。まだ1年経っていないというのに。

スタートアップカフェは西鉄福岡駅近くの好立地。
19歳の大学生から上は82歳まで、様々な年代が利用する。留学生や外国人も相談に訪れる。
「相談者の年齢を集計しているわけではないですが、コンシェルジュの感覚ですと、利用者の6割が男性で4割が女性。