突然死に気をつけたい……内科医に聞く! 若くても心筋梗塞になる人の特徴とは (1/3ページ)

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フジテレビ系の番組「テラスハウス」に出演していたアーティストの今井洋介さんが、心筋梗塞(しんきんこうそく)のために亡くなったという報道がありました。これまでにも、サッカー元日本代表の松田直樹選手やタレントの松村邦弘さん、女優の天海祐希さんなど、若くして心筋梗塞を発症した人のニュースを耳にします。

心筋梗塞といえば中高年に多いというイメージですが、若くてもなりやすい傾向はあるのでしょうか。内科医で大阪府内科医会副会長、泉岡医院(大阪市都島区)の泉岡利於(いずおかとしお)院長にくわしいお話しを聞きました。

■心臓を取り巻く血管がふさがり、心臓に血液が通じなくなる

まず、心筋梗塞がどのような病気なのかについて、泉岡医師はこう説明します。

「心臓は1日に約10万回休みなく動いて、全身に血液を送るポンプの役割を担っています。このポンプを動かすために、心臓に酸素や栄養を送り込む「冠動脈(冠状動脈)」と呼ぶ大きな血管が、心臓の周りを取り巻いています。

近ごろ、血管が硬くなる『動脈硬化』が原因で、この冠動脈中の血流が悪くなって、心筋に十分な酸素や栄養がいきわたらなくなる『虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)』という病気が増えています。『心筋梗塞』や『狭心症』をまとめてこう呼びます」

虚血性とは、血液がじゅうぶん心筋に行き届かない状態を指しますが、泉岡医師は血管の状態と心臓の関係について、次の説明を続けます。

「脂質の固まりであるコレステロールが冠動脈の壁にたまって内側が狭くなり、血液が詰まる、血液量が不足すると、安静時や運動時に関係なく、急に数分間胸の痛みや圧迫感が起こります。これが、『狭心症(きょうしんしょう)』です。

また、冠動脈がふさがり、血液が通じなくなって心筋の一部が壊死すると『心筋梗塞』になります。

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