「忍者百人衆 江戸で伊賀の気配を探れ」忍者になって潜入取材 (1/2ページ)
去る2016年12月4日、東京・新宿や新大久保に突如として現れた多くの忍者たち。忍者たちを写真や動画で撮影する通行人や、忍者に向かって手裏剣を投げるふりする理髪店の店主まで現れて、街は騒然……。
もしかして、現代にタイムスリップしてきた忍者なのでは? 果たして、忍者たちの目的とは一体なんなのか……。
■忍者はタイムスリップではなく、一般人!
『千駄ヶ谷に忍者が100人ほど現れるらしい』と聞いて駆けつけると、そこには普通の人が受付で忍者の衣装を受け取っているではないか。
実は、ここに集まった“忍者”とは、伊賀上野観光協会・甲賀市観光協会主催の「忍者百人衆 江戸で伊賀/甲賀の気配を探れ」の参加者たち。現代に忍者がタイムスリップしたわけではなく、現代に生きる一般人だったのだ。せっかくなので、イベニア取材班も忍者の衣装に着替えて加わってみた。
■個性派忍者たちが続々
「忍者百人衆 江戸で伊賀/甲賀の気配を探れ」の忍者の衣装は、伊賀と甲賀の2種類用意されている。イベニア取材班に渡されたのは真っ赤な忍者衣装(伊賀バージョン)。目立つ、かなり目立つ。
参加者は事前申し込みで、身長と体重を申告し衣装を用意してもらう。また忍者の衣装を持参した人にはイベント参加費が安くなる嬉しい特典がある。今回のイベントでは120人の参加者の中で、20人ほどがマイ忍者服だった。伊賀忍者と甲賀忍者は互いに対立していたとイメージしがちだが、ともに互いを認めつつ共に忍者として時代を生きていたという。
■まったく忍んでいない忍者たちが街を歩く
このイベントでは、忍者の姿で忍者とゆかりのある地を巡りながらゴールを目指す。今回の移動距離はおよそ10km。着替えた忍者たちは、鳩森八幡神社にて無事に完歩できるよう祈願をしてもらう。
当日は、鳩森八幡神社にてフリーマーケット「だがやん」が開催され、多くの人が忍者たちを見送ってくれた。嬉しいことにおしるこや豚汁のサービスまで。出発前に腹ごしらえしていってきます!
大人数で、しかも忍者服で歩くからかなり目立つ。道中では道行く人にスマホで撮影されたり、テレビ電話で生中継されたり忍者は大人気。ツイッターでは、新宿や新大久保で大量の忍者を見かけたという報告が相次いだ。いうまでもないが、まったく忍んでいない。