ラスベガスのきらびやかな世界の裏側にひっそりと点在するネバダ州6つのゴーストタウン (4/7ページ)

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 ネルソンの廃墟は、そんな洪水跡に建っている。ランチハウス(屋根の傾斜の緩い平屋)、テキサコのガソリンスタンド、風雨にさらされた建物や機械が点在している。ここは、写真撮影やミュージックビデオ、いくつかの映画などで使われ、砂丘に頭から突っ込んだように見える小型飛行機を珍しい呼び物にしている。この飛行機は本物ではなく、2001年の犯罪映画『スコーピオン』で使われた残骸だ。・4. ストークス城 ネバダ州オースティン


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ストークス城の遺跡 image credit:Famartin/CC BY-SA 4.0

 アンソン・フェルプス・ストークスは裕福な鉄道王で、オースティン郊外の砂漠の開発とインフラ整備に私財をつぎ込んだ。その中でこのストークス城は、もっとも長く残っている彼の遺産だ。3階建てのこの城は、1896年にストークスが建設を依頼した。

 イタリア様式の塔をモデルにして、地元の花崗岩を使って建設された。華やかなりしころは、塔は豪華に装飾され、各フロアに暖炉がついていて、ストークスの家族はバルコニーや屋上の銃眼つきのテラスからまわりの土地を眺めることができた。

 だが、ストークスの権勢は長くは続かなかった。1897年、家族がここで約1ヶ月間過ごしたのが最初で最後になった。それから1年もたたないうちに、横領スキャンダルに巻き込まれたり、銀鉱山が衰退して、ストークスは鉱山も新しい城も売らざるを得なくなった。
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